果たして本当に美談だったのか
主君の名誉のために自らの命を賭してまで、敵討ちを果たした赤穂浪士47人(一説には46人とする場合もあります)への同情と人気は、当時から凄まじいものでした。たちまちに歌舞伎や浄瑠璃、講談の演目として上演され、江戸庶民に親しまれる物語となったのです。こうして生まれたのが、私たちがよく知る『忠臣蔵』です。
四十七士による吉良邸の討ち入りは旧暦の12月14日に起きたことから、現代でも年末になると、『忠臣蔵』に関する演目でさまざまな興行が行われたり、NHKをはじめとしたテレビの時代劇で『忠臣蔵』が放映されたりと、日本人にとって時代を超えて愛されてきたコンテンツのひとつとなりました。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

