「ワイドショーの理想」を体現していた
あくまで業界の論理からみれば、という但し書きはつくにせよ、継続によって競争を勝ち上がった羽鳥─玉川体制はワイドショーの理想を体現したといっていいのだ。
私は拙著『「嫌われ者」の正体』で玉川徹を追いかけたルポを書いた。本人への取材は「多忙」を理由に断られてしまったが、これはこれで面白い展開になったなと思っていた。
ノンフィクションの歴史の中で培われてきた方法の一つに、本人を取材できなくても周辺を徹底的に掘り下げることで人物を浮き彫りにするというものがある。それは時に本人が見せたい自分の姿を雄弁に語る以上にくっきりと人間を浮き彫りにする。その方法を試す良い機会になるからだ。
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