「面白い不倫」は罪の重さが無害化しやすい
面白みを感じさせる要素はいくつかある。代表的なところでは、誰が不倫するのか、誰と不倫するのか、どこでどんな不倫をするのか、そしてどんな言い訳を放り出すのか、週刊誌がどんな見出しをつけるのか、といったところだろう。
「誰が」不倫するのか、は当事者にとっては自分のパートナーが、という事実が共通してあるだけで、クリアに外野向けの情報である。不倫報道の多くは、お茶の間のアイドルが、往年の人気女優が、「五体不満足」なあの作家が、というこの点に面白みを見つけるものだが、これは当該家族への傷にはあまり関係しないし、センスが問われるところでもない。むしろ週刊誌記者やハニートラップをしかける側のセンスが光るところでしかない。
どこでどんな不倫をしたか、にあらわれる面白みは、報道のテンションや大きさを変える。多目的トイレで不倫したグルメ芸人や、車内でスピード逢瀬を繰り返した二枚目俳優など、そこに焦点が当たる人は、本人にどのような罰が降るかに差こそあれ、人の噂話や識者のコメントの中で比較的明るいテンションで揶揄されたり、本人に直接的なツッコミがいったりする。それゆえに少なくとも世間的には罪の重さが無害化していきやすい。
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