夫婦の店から、親子の店に

10種類ほどあるメニューのなかでも、一番の人気は加古川の名物「かつめし」の定食だ。サラダとパスタ、味噌汁、日替わり小鉢、漬物、デザートが付いて、値段は1200円。ご飯の量を選ぶことができ、値段は変わらない。大は450g、お茶碗3杯分となかなかのボリュームだ。

筆者撮影
加古川ご当地グルメの「かつめし」

「今日は混んでいるほうですか」と女性スタッフに聞くと、「空いているほうです」と返って来た。週末になると店前に列ができ、20台ほど停められる市場の駐車場は千成亭に訪れる人たちで満車になるという。

厨房では、180センチくらいのプロレスラーのような体格をした料理人・千久谷武ちくたに・たけし(47)さんが中華鍋を振って、小気味よく音を鳴らす。一方、カウンターでは華奢な女性が水餃子を温めている。看板娘の母・千秋さん(76)だ。カウンター前に座る男性に「ごはんのおかわり、よそいましょうか?」と声をかけていた。