20代で出世するかどうかわかりますか
【近藤】入社してすぐわかりますね。挨拶とか基本のキができているかどうかがまず重要。
【八巻】それから主体性。最近は指示待ちの人が非常に多い。親に靴下まではかせてもらって育てられたのか、と聞きたくなるぐらい。すべて指示をしなければならないなら部下なんて要りません。
さらに時間管理ね。何が緊急かつ重要なのかを判断できない人は厳しいですね。忙しくなると、なぜか無関係なことを始めちゃったり。机周りの片づけなんて普段からやっておけって(笑)。
【坂田】優先順位がわからないならば、私たち上司に「これは何日までにやるべきか」と聞けばいい。それができずに仕事をため込んで、期限ギリギリになってできない言い訳を始める人はダメですね。
【近藤】時間にルーズな人は最悪だよね。相手の時間を奪っているんだから。これは年齢を重ねても直らない人が多い。
【八巻】会議は長ければいいと思っている人がいる。どうでもいいことをベラベラ話し続けて、結局何も決まらない。
【坂田】ちょっと気が利く人ならば、事前に書類をつくって根回ししておいて、会議中にうまく決定権がある人に決めさせるように進めますよね。すると重宝がられていろんな裏方を頼まれるようになり、いつしか「重要案件を握る男」になっていく。一方ダメな人たちというのは、何も準備せずに集まって「やった感」をかもし出すんです。
【近藤】仕事ができない人に限って、会議に大仰な名前をつけたがるよね(笑)。「重要方針戦略会議」みたいな。