悲壮感に満ちた強い責任感
その後も石井さんは一貫して、ソ連同様、官僚が支配する日本社会を、国民の手に取り戻したいと考えていました。その信念と民衆への愛は、死ぬまで変わらなかったと思います。
「弱い者を助け、民衆の側に立つ」「民衆と一緒に政治を変えていく」
私が石井さんに感動したのはそこで、私は会ったことはないのですが、おそらく彼の師である江田三郎も同じものを持っていたと思っています。
そして会った当時から石井さんには、すべてをひとりで抱えこむような、一種の悲壮感に満ちた強い責任感が感じられました。「ああ、この人は本物だろうな」という本能的な感覚です。一緒に活動してきた一年間、毎日行動をともにする中で、私は政治家・石井紘基の薫陶を受けていたように思います。