下部パーツだけで171点もいる部品をどう減らすか

ギガキャストは、大型のダイカストマシンでEVの車体構造を一体成形する技術ですが、複雑な車体構造の一体成形が実現できれば、車両開発にかかる時間が従来の3~4年から1.5~2年へと短縮が可能となり、開発工程にもその効果が波及することになります。

テスラが、ギガキャスト方式を採用するに至ったのは、Model-3の生産において、リアとフロントのアンダーボディのパーツだけで171点にも及ぶ板金部品を溶接する複雑な方法で製造されている点に着目したからです。

これらの板金部品を減らすために、テスラは現行よりもはるかに大きなダイカストマシンで「一体成形部品」を成形する方法を思いつきましたが、2015年当時、そのような大型のダイカストマシンは存在せず、その型締め力は、大きいものでせいぜい4000tf(トンフォース)程度でした。