会話のキャッチボールを楽しむための話の終え方

英語話者の会話の面白さは、会話のキャッチボールがあること。1人が話し、そのときは、相手はできるだけ割り込まずに、相手の話を聞きます。そして相手の話が終われば、次は自分が話す。話す時間は長くても問題なく、相手はしっかりと聞いてくれます。

会議中に同僚のアイデアを説明するビジネスマン
写真=iStock.com/izusek
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ところが、この会話のキャッチボールに慣れていないと、話を上手く終えるサインが出せず、相手との間に微妙な間(awkward pause)が生じてしまうことがあります。そうならないためにおすすめの会話の終え方を紹介します。

方法1:会話が終わるサインを出す
That’s it really.「これで終わりです」
That’s about it.「こんな感じです」

That’s a little bit about myself.
「自分について少し話しました(自己紹介の後に)」

That’s a little bit about what I’ve been up to.
「私の近況について少し話しました」

That’s pretty much what I’ve been doing.
「私の近況についておおかたお話しました」

That’s what I’ve been doing.「これが私がここまで行ってきたことです」


方法2:相手に話題を振る
How about you?「あなたはどう?」
Do you have any thoughts on that?「あなたはどう思う?」
Do you have any questions for me?「何か質問はありますか?」

会話の前に「So,」と付ける

会話のキャッチボールにおいて、相手が沈熱したときは、自分の話を切りだすチャンスです。その際、全く違う話題を切り出すのはなかなか勇気のいるものです。

そのような場合にSo, と一言加えてから切り出しましょう。このSo, は万能で、「ところで!」というように新しい話題で会話に切り込んだり、先の話題を上手く収束させたりする効果があります。カジュアルな会話で便利に使うことができます。

So, は、常套句のBy the way, 「ところで」と同じ意味を表します。そしてもう1つ、By the wayと同じ意味で、フォーマルな表現に Incidentally、があります。会話だけでなくビジネスメールでも、「話題が変わりますが」といった唐突な切り出しの際に文頭に使うことができます。

他のバリエーションには、Now, Then, Well, 「ええっと、」といったつぶやきを表しながら新しい話題に入ったり、Alright, や Anyway.「それでは!」というように前の話題を切り上げて次の話題に入ったり、また Meanwhile, 「話が変わりまして」「一方」、とフォーマルに、しかし唐突に話題を切り出したりできます。

ちなみに、カジュアルからフォーマルへの範囲のことを英語ではrangeやspectrumと言います。spectrumは理系の英語では「スペクトル・周波数範囲」を表す単語です。「ところで!」を表すthe casual end of the spectrum(最もカジュアルな単語)はSo, で、the formal end of the spectrum(最もフォーマルな単語は)Incidentally, です。