「空気の質」に細心の注意を払っている
ドイツでは、オフィスの空気の質にも細心の注意が払われています。私の職場では、窓を開けて定期的に空気を入れ替えることが習慣となっていました。
同僚たちは、よく言っていたものです。
「空気が澱むと、脳へ酸素が行き渡らなくって、ぼーっとするんだよね」
この習慣は、自然と触れ合い、共に生きるドイツの文化からきています。
彼らは自然を大切にし、日常生活に積極的に取り入れています。オフィスにも新鮮な空気を通して、少しでも自然を感じることができるようにしているのです。
以前日本で、窓が一切ないオフィスで働いていたことがありました。
もともと工場だったところをオフィスに無理やり変更したので、そういう作りになっていたのです。
その職場でも、私を含む日本人たちは、淡々と仕事をしていました。
「劣悪な環境」が非効率を生む
今考えると、あの環境こそが、非効率を生んでいたのだと思います。
会社側にとっては、一時的にオフィスの改築費用を節約できたのかもしれませんが、長い目で見ると生産性という点で、大きな損失を被っていた、と思えます。
ドイツでは「労働法」で定められているため、そもそもそのような劣悪な環境のオフィスは存在しません。
もし仮にあったとしても、退職者が続出するはずです。そんな檻の中のような空間で仕事をしたい人はいないからです。
どんなオフィスでも、このお散歩タイムと空気入れ替えは実践できると思います。
都会のビル群の中にも、小さな公園や緑地は存在しますよね?
ランチ後の短い時間を使って、少し歩くだけで、心も体も活性化されるはずです。