安河内氏は、悪循環と好循環が透けて見えると話す。「英語を勉強していないと、使う機会がまわってこない。まわってこないから勉強しない。勉強していれば、英語を使う仕事の機会がまわってくる。それでもっと勉強するという好循環になります」。「機会がない」人は、英会話スクールに通うなど、「機会をつくる」ことで悪循環を破りたい。

山崎氏は、「730くらいまでは、『英語の勉強』が必要。教材を使った文法や発音の学習です。しかし、これだけを続けても、730以上には伸びないのでは」と話す。ここからさらに上を目指すときに必要なのは「生の英語」だ。

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図14・15

「これまでに試した英語学習法」を聞いたところ、これを裏づける結果が出た(図14)。スコアが高い人は、「洋書や英語の新聞、雑誌」「英語の映画、ドラマ、ニュース」「英語、英会話レッスン」など、「生の英語」から学んでいることがわかる。

効果の高い方法についても聞いたところ、「英語、英会話レッスン」が35.0%、「留学、海外での語学研修」が42.6%と、飛びぬけて高い(図15)。

留学や海外での語学研修は効果が期待できそうだが、簡単には参加しにくい。

「英会話スクールはいいと思います。投資としても比較的安い」と山崎氏は言う。選び方について聞いたところ「スクールを『選ぶ』という発想ではダメ」と一喝。

「スクールで何をしたいかという要望をはっきりさせることが先決」と断言する。