パスタ類は賞味期限が長く食料備蓄に最適

お米以外の主食類も、定期的に食べているものがあれば、ローリングストックによる備蓄が可能です。賞味期限を迎えるまでの期限内に、食べきることができる量であれば、スペースが許す限り自宅内で保管できます。

スパゲティやマカロニなどのパスタ類や、そうめん・乾そば・乾うどんなどは、安価で入手しやすく、また賞味期限がそのままでも数年と長いため、長期保存に向いています。

お米と同じく調理が必要となるため、災害直後に食べる食事というよりは、食料危機発生時に少しずつ食べる食材になるでしょう。加熱手段や水、そして付け合わせとなるパスタソースや、だし・めんつゆをあわせて準備してください。

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その他、オートミールやコーンフレーク、インスタントラーメンなどもローリングストックが可能です。賞味期限が多少短めになりますので、コンテナストックに追加をしてもいいでしょう。お米やパスタよりも調理の手間がかからないため、併用するのもオススメです。

いずれも重要なことは「非常時専用」にするのではなく、「平時に食べられる」量の範囲で日常備蓄をすることです。賞味期限の長い食べ物であれば、毎月の消費量がそれほどでなくとも、かなりの量を手元に確保することができます。

調理前の主食は比較的「密度」が高いため、パスタや乾麺などはそれなりの量を備蓄しても場所を取りません。非常時に向けたカロリー備蓄に、ぜひ主食を取り入れてください。

【図表1】代表的な主食類の賞味期限目安
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