オススメは「無酸素保存」
そこでオススメの方法が「無酸素保存」です。私自身も10年以上無酸素保存でお米を備蓄し続けておりますが、常温でも1年程度はお米の鮮度がほぼ保たれ、10年保存したお米も問題なく食べられる優れた方法です。
無酸素保存は名前の通り、食品の周りの酸素を取り除いて保存をする方法です。酸素をなくすことで、お米の呼吸や酸化を止め、害虫やカビを死滅させ、外気と遮断することで乾燥やにおいうつりもなくなります。常温によるお米のローリングストックが可能になるのです。
密封されたお菓子や生ものの中に、「食べられません」と書かれた乾燥剤のような小袋が入っていますが、これが無酸素保存。幅広く活用されている方法です。
長期保存に向いているお米は「玄米」か「無洗米」
無酸素保存による長期備蓄に向いているお米は、「玄米」か「無洗米」です。玄米は栄養価の面で優れている他、精米することで食味を取り戻すこともできます。精米時に得られる糠も、食料危機下においては有効ですね。
無洗米は白米に比べて酸化しづらく、米とぎも不要なため、水が貴重になっている状況において有利となります。日頃から玄米を常食しているならば玄米保存を、白米を食べているならば無洗米の保存がいいでしょう。