防災アドバイザーが勧める保存袋

ガスバリア袋には、「EVOH樹脂袋」というものもあり、私自身はこの袋をお米の保存に使用しております。

筆者提供
【写真1】

写真1の袋は、EVOH樹脂・エバール®製の袋です。愛知県の袋メーカー(株)愛知商会が製造している「虫キラー」という名前の製品で、5kgサイズの米袋がちょうど入る大きさです。ヒートシーラーなどを使わずチャックを閉じるだけで、ほぼ完璧な密封状態を作ることができます。この袋にお米と、脱酸素剤または使い捨てカイロを入れてチャックを閉じれば、常温で1年以上お米を保存することが可能となります。お米の長期保存袋を求めて色々な袋を試してきましたが、今のところこの袋がベストで、私も愛用しております。

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2022年7月、わが家で11年前の2011年10月に無酸素保存した5kgのお米を、実際に開封して食べてみました。開封したところ、なんと11年前に入れた使い捨てカイロが発熱しました(室温25℃・カイロ30.4℃)。カイロが生きているということは、まだ酸素を吸う余力がある、つまり袋の中は無酸素状態を維持していました。

その後、通常の手順で1合を炊きました。「おかずなしでも美味しい銀シャリ!」とまではいかないまでも、古米臭や気になる味などはなく、十分そのまま食べられました。無酸素保存は素晴らしい!