8位 林芳正 42票

8位は現官房長官の林芳正氏。参院議員から衆院議員に鞍替えし、総裁への野望を秘め続けてきた宏池会のエース。だが、「なってほしい人」ランキングでは7位と得票が伸び悩む。その一因が不支持票から見えてくる。というのも、不支持の理由として、2021年まで日中友好議員連盟の会長を務めた「対中姿勢」を挙げたものが圧倒的に多かったのだ。

「典型的な世襲議員。筋金入りの媚中派。国家観不明」(三重県・74歳男性)

「中国に厳しい政策を取れないように思えるから」(大分県・53歳男性)

9月3日の出馬会見でも「『媚中派』など批判は耳にするが、私は『知中派』、中国を知っていると思っている」と考えを吐露。その3日後にはなぜかエレベーターに30分閉じ込められ、閣議を欠席。宙に浮いた親中派は暗中模索を続けている。

7位 野田聖子 66票

7位は元総務大臣の野田聖子氏。2017年に「週刊文春」が、夫が「会津小鉄会」傘下の「昌山組」に所属する暴力団員だったことなどを報道したが、今回のアンケートでは不支持票のうち約36%が夫の経歴を理由とするなど得票を広げた。

「ご主人が反社とのかかわりがある方だったと知り無理だと思いました」(兵庫県・27歳女性)

「元暴力団の夫の存在があり、国家の宰相としては絶対に認めたくない」(東京都・80歳女性)

2021年に総裁選出馬を果たしたリベラル陣営の期待の星だが、推薦人集めには苦戦し「声を掛けても(菅義偉氏に)全部ブロックされている」とBS日テレの番組で明かすなど出馬そのものに黄信号が灯っている。

6位 小林鷹之 144票

今回、総裁選出馬表明一番乗りで一躍注目を集めた4回生議員が6位に。イベントに参加していた「旧統一教会」とのつながり、そして「財務省」出身の2つの側面を危惧する声が多い。

「統一教会とのつながりがある」(北海道・60歳女性)

「統一教会に関係があり、推薦人も裏金議員ばかりだから」(神奈川県・48歳男性)

「財務官僚上がりでは変わらない」(兵庫県・70歳男性)

「財務省の影響が非常に強く、岸田総理の政治を引継ぎ、増税緊縮政策を継続しそうだから」(東京都・64歳男性)

増税策と旧統一教会への忌避、その矛先が不支持として小林氏に集まる構図となっている。