紫式部に源氏物語を書かせたワケ
道長の焦りは、第33回の以下のセリフにも表れていた。
まひろが「ここでは落ち着いて物語を書くことができませぬ。里に戻って書きとうございます。どうかお許しくださいませ」と申し出ると、道長はまひろを制して「ならぬ」と大きな声を出し、こういった。「帝は続きができたらお前に会いたいと仰せだ。お前の才で帝を藤壺に。頼む。帰ることは許さぬ。お前は、わが最後の一手なのだ」。
むろん、ドラマなので脚色はある。一条天皇が紫式部に会いたがったという話は伝わっていない。それは、まひろという主人公を立てるための創作で、物語に関心をもった一条が彰子の後宮に渡る、という状況をつくりたかったと思われる。
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