「ピンピンコロリ」でなくても幸せな長生きはできる

「生涯現役」という言葉がありますが、100年の生涯をまさに現役で過ごす人が増えているのは素晴らしいことです。アメリカの研究では110歳以上生きた人は、早く亡くなった人よりも人生の中で病気の期間が短いということも報告されているのです。これはいわゆる「ピンピンコロリ」に近い状態だといえます。

もちろん、そのような人たちは残念ながら今のところ一部でしかありません。体や認知機能に障害があったり、目や耳が悪かったりする人が多いのが現実で、私たちの調査では支障なく生活できるという意味で「自立している」人は18%だけでした。では「ピンピン」していることだけが幸せなのでしょうか?

注目しなければならないのは、「ピンピン」していない100歳の人たちが幸せかどうか、ということです。せっかく長生きしたのに日々の生活で幸せを感じられなければ、それはとても残念なことです。でも、私たちの調査では、身体機能が衰え自由度が低くなっていても、幸せだと感じている人が少なくないという結果が出ているのです。意外な結果と感じるかもしれませんが、これは事実です。「ピンピンコロリ」とはいかなくても、「フニャフニャスルリ」といけるかもしれない、私はそんな風に思うのです。