忙しい中で仕事をきちんとこなすにはどうすればよいか。『A4・1枚ですべての仕事を可視化する 爆速ノート術』を上梓したKeiさんは「仕事を『今日やること』『今日やらないこと』『自分がすること』『自分がしないこと』の4つに分けて書き出すといい。これが書けない人は忙しいけれど仕事をきちんとこなせていない『忙しいふりをしている人』だ」という――。

※本稿は、THEオトウサンノヒミツキチ・Kei『A4・1枚ですべての仕事を可視化する 爆速ノート術』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

毎日の小さなピースを大切にする

生産性を上げるためには仕事を1日、1週間、1カ月単位で管理することが必要ですが、たとえてみれば、これはパズルを組み立てるようなものです。大きなパズルの完成形、つまりゴールをイメージすることはとても大切なのですが、それを達成するには1日ごとの小さなピースも必要です。

1日は小さなピースで、これらが1週間で中くらいの大きさのパズルに組み合わさります。そして、1カ月でこれら全部が大きなパズルに組み合わさって、目標となる「絵」が完成します。つまり、ゴールを常に念頭に置きつつ、毎日の小さなピースを大切にすることがとても重要なのです。

今回はA4サイズの紙1枚を使って、1日の仕事を爆速化する方法を解説します。

a4サイズの紙を持つ手
写真=iStock.com/fongfong2
※写真はイメージです

A4の紙1枚で「仕事の棚卸し」

解説する仕事術を実践するには、準備が必要です。

それが、「仕事の棚卸し」です。

始業前に1日の仕事を棚卸しする方法を解説します。

まずA4サイズの紙を1枚用意します。

次に、仕事を「今日やること」「今日やらないこと」「自分がすること」「自分がしないこと」の4つに分けて書き出します。

これが書けない人は仕事の棚卸しができていない人で、忙しいけれど仕事をきちんとこなせていない「忙しいふりをしている人」です。「棚卸しができていない」イコール「仕事の優先順位がつけられていない」、つまり、「やるべきこと」とそうでないことがわかっていないということなので、ただ仕事に追われているだけの状況になっています。

すなわち、一番最初に今自分が抱えている仕事を「今日やるのか」「明日やるのか」「誰かに任せるのか」「自分でやるのか」しっかり決めて、今日自分が何に向き合うのかがわかったら実践です。

Check!
・ゴールを常に念頭に置きつつ、毎日の小さなピースを大切にする
・仕事を効率化する最初の1歩は、「今日やること」「今日やらないこと」「自分がすること」「自分がしないこと」を明確に区別すること