男性宅に伺ってみると、新妻はいなかった

室内は新婚家庭そのものでした。真新しい家具や家電が並び、婚約者の感性が眩しいと感じられるほどでした。しかし、その場に婚約者の女性はいません。少し重たい内容の話なので、席を外しているだけかもしれないと思い、私は気にせず話を始めました。

男性は滞納しているにもかかわらず、悪びれる様子はありません。「仕事がうまくいかないから、払えないだけ」と開き直った印象です。「ごめんなさい」もなければ「がんばって払います」の言葉もありません。

私は仕方なく、訴訟の流れを伝えました。退去までの段取りに役立ててもらおうと、今後のスケジュールを明確に示しました。その上で「間違いなく明け渡しの判決が言い渡されるので、(強制退去させられる前に)できるだけ早く任意で退去したほうが夫妻のためだと思います」と伝えました。