客の懐具合で応じる京都の花街文化

堀場製作所 最高顧問 
堀場雅夫氏

僕らの世代では「他人に恥をかかせない」ということが気遣いの第一でした。家庭でも「そんなことをしたら恥ずかしいよ」「恥をかかないようにね」と教えられました。

たとえば中卒の人が1人でも交じっていたら大学生活の話はしない、外国籍の人がいたら差別的なことは一切いわない。相手に嫌な思いをさせないということが大事です。その意味では、ネガティブな反応を避けるためのリスクマネジメントだといえるでしょう。