カーシェアの場合、忘れ物でもNOCが発生

タイムズカー(カーシェア)の場合、以下の理由でサービスを停止した場合、営業補償の一部として1回2万円/5万円のNOCが発生する。

1.会員様のご利用中に発生した事故や、会員様の過失等により、車両に損害(汚損等含む)を与えた場合
2.会員様のご利用方法に起因して、車両(車内・外を問わない)の損害又は忘れ物の有無等を確認した場合
3.その他、会員様のご利用方法に起因して、車両のサービスを停止する必要が生じた場合

ここで注目すべきは2番の「忘れ物の有無等」である。基本、24時間無人のステーションで車を借りるカーシェアならではのNOCといえるもの。忘れ物をスタッフが回収する場合や車の鍵を紛失した場合なども、実費+NOC(2万円)を請求されるので要注意である。

カーシェアを利用すると、必ず安心補償サービス加入を勧められる
筆者提供
カーシェアを利用すると、必ず安心補償サービス加入を勧められる

実際に恩恵を受けるのは100件に1~2件

筆者がこれまで借りたレンタカーのカウンターには、「免責補償加入のお願い」と書かれた紙が10~20枚貼られているところもいくつかあった。とくに、沖縄や北海道など外国人観光客のレンタカー利用者が多い場所では強く勧められる。

実際にはどれくらいの人が加入して、そのうち免責補償の恩恵を受けるケースはどれくらいあるのか?

いくつかのレンタカー会社に聞いてみたが、どこも公式には「非開示」であった。日本レンタカー協会にも聞いたが、「免責補償はレンタカー会社がそれぞれの基準で運営している制度なので協会では把握していない。統計も出していない」という回答だった。

そこで筆者が独自に複数社のレンタカー業者に確認したところ、

・免責補償に加入する人は全体の8~9割
・NOCまでつけるのはそのうち6~7割
・実際に免責補償やNOC補償の恩恵を受けるのは100件のうち1~2件

という結論が得られた。

ところで、免責補償の加入に制限をかけているケースがあることをご存じだろうか?

近年は中古車を使った格安レンタカーが続々登場している。格安レンタカーの草分け「ニコニコレンタカー」(6時間2525円~)や大手中古車販売店が運営する「100円レンタカー」(10分100円~)、若い世代に人気の「ガッツレンタカー」(6時間2200円~)などがそれにあたる。