スマホアプリを使えば「外部足場」を作りやすい

行動記録表を毎日付けることには、私たちにとっても自分の行動に対する解像度を高める効果があります。自分の行動データが蓄積されることで、たとえば、睡眠時間が5時間以下の日はパフォーマンスが上がらない、といった自分の傾向がわかってきます。すると、「こういうときはこうなるだろう」という自分の行動についての仮説が立てられるようになります。このように行動記録表は、自分自身を観察し、理解するための「外部足場」として役立ちます。

誰でも取り組むことができる行動記録表ですが、一つ欠点があります。それは、行動を記録するのが面倒なことです。その対策として、あらかじめ作っておいた予定表に修正を書き込む形で行動を記録する方法があります。そうすれば、記録の手間を省くことができますし、計画通りに行動すればするほど修正する面倒が減るため、計画を守ろうとする意識が働きます。また、行動を記録できるスマホアプリを活用することも、記録の手間を減らすための一つの方法です。