実はスマホ用に最適化された文章には、「読んで」理解よりも「見て」理解のほうがやりやすい特徴があります。その意味ではスマホでトレーニングをしたほうが効果的ともいえます。「読む」→「見る」を切り替える感覚が摑みやすいでしょう。難点は横書きが多いことです。書籍は縦書きが基本なので、書籍の速読を目標とする場合は、縦書きの雑誌でトレーニングしたほうがいいでしょう。

本を読んだときの認識レベルには、4段階あります。レベル1では、文字が多く書かれているか、数字や記号が多いかが認識できます。レベル2は、見たことがある文章かどうかが認識できます。レベル3は、知っている言葉と知らない言葉を分けて認識できます。レベル4は、言葉や文章の意味が明確にイメージできます。速読の場合、まずはレベル2~3で十分です。しかし初心者は1で止まってしまうことが多いです。2~3に引き上げるには、トレーニングが必要です。トレーニングすることで、文字を見たときに「何が書かれているか」を理解する瞬間認識力が上がります。