90年代後半以降、情報化社会にインターネットが加わってサイバー社会になっていくと、専門家の知識や情報が一般に開放される現象も起きた。ネットにつながっていればグーグル検索で世界中の情報にアクセスできる。ネットの情報は玉石混交だが、ウィキペディアのように複数の人が編集に関わって情報の正確性を高める仕掛けもある。プロフェッショナルだけが専門知識を独占していた時代ではなくなった。

けれども、一般の人が専門知を活用するのは難しい面があった。どこにどのような専門知識があり、どのようにそれを使えばいいのか、自分で探したり考えたりする必要があったからだ。