「なぜ三木谷さんはわざわざ喧嘩を売ったのか」

「黙っていれば得をするのに、なぜ三木谷さんはわざわざ総務省に喧嘩を売ったのか?」

実はここがこの問題の一番面白いところです。

楽天はいまちょうど、楽天モバイルが総務省からプラチナバンドをもらう微妙に大切な時期です。笑顔で尻尾を振っていれば、モバイルでもふるさと納税でもどちらも儲かって嬉しい結果になるはずなのに、それをやらずに喧嘩を売った。その理由は経済人としての矜持からでしょう。

日本経済がなかなか発展しないのは、役人がいろいろとつまらない規制を振りかざすからだという説は、ベンチャー企業の経営者の間に根強くあります。政府の経済成長に関わる諮問委員会になんども顔を連ねてきた三木谷氏からすれば、今回の総務省の告示には「原理原則の視点で許せない」と考えることがあったのでしょう。

結局のところ企業経営者としては愚かな行動だと言われるのでしょうが、わたしはこういう行動は嫌いではありません。

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