公共交通機関で必須のシューズカバー

「お気に障ったら、すみません」が効くのは、実害がないときだけ。というわけで、私は、孫を連れて、ベビーカーなしで公共交通機関を使うときは、シューズカバーを持っていくつもり(我が家では、靴を履いた孫を連れて、ベビーカーなしで公共交通機関を使ったことがないので、まだ未遂だけど)。

シューズカバーは、息子の子育てのときに重宝した。バッグに入れておいて、抱っこするときに、彼の靴にかぶせるだけ。脱がすよりずっと簡単で、靴を持たないでいいので始末がいい。

黒川伊保子『孫のトリセツ』(扶桑社新書)
黒川伊保子『孫のトリセツ』(扶桑社新書)

それをラジオで言ったら、シューズカバーを知らない人が多くてびっくりしたので、ここで言っておこうと思う。シューズカバーは公共交通機関を使うときの必需品である。いつもは車移動という方も、新幹線や飛行機に乗るとき、旅先でバスに乗るにも、とても重宝なので、ぜひ旅のお供に。

ネットで「ベビーシューズカバー」と入れると千円程度でいくらでもあるけど、楕円の布のふちを縫ってゴムを通せばいいだけなので、裁縫のできるおばあちゃんなら、端切れで作れるのでは? なんなら、使い捨てのシャワーキャップと輪ゴムでも代用できる。

シューズカバーは、他人様の洋服や公共の椅子を守るためのマナーだけど、孫の無邪気力を守るためのマナーでもある。

孫の無邪気力を守るために、親たちの無神経には予防策を講じる。21世紀祖父母の心得の一つである。

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