身近な関係だからこそ、無意識な気遣いで疲れている
ひとりになることへの恐れは誰にでもあると思いますが、同時に私たちには「好きなように生きたい」とか「煩わしい人間関係から自由になりたい」「ありのままの自分でいたい」という願望もあります。
長年連れ添った妻や家族に対しても、そう思うときはあるものです。
自分以外の誰かに気をつかったり、つかわれたりするという息苦しさから逃げ出したいという気持ちです。それは「ひとりになりたい」という思いへとつながります。
身近な関係であればあるほど、できるだけぶつからないように気をつかいます。
長いつき合いの夫婦であれば、お互いに相手の考えていることも分かるようになっています。すると、どうしても遠慮が入り込みますよね。
当たり前につき合っているようでも、その実、つねに相手の機嫌を損ねないように言葉や行動に注意していることが多いのです。それを無意識のうちに常時やっていると、どうしても疲れてしまうのです。
たとえば、ひとりになったとき「どうすればいいんだ」と困惑するような人は、自由なひとり暮らしになっても時間を持て余すだけになるので、向いていないと考えられます。
「ひとりになった。清々する」と感じるどころか、孤独感から苛立ちに包まれてしまうかもしれません。
途方に暮れて、ただ流されるように一日が終わってしまうかもしれません。それは、避けたいところです。
若さを保って豊かな晩年を過ごすコツ
「誰にも邪魔されず、好きな本を好きなだけ読める時間があったらそれだけで幸せだ」
「訪ねたい美術館がたくさんある。ひとりになれたら1日1館、気が済むまで美術館巡りを楽しみたい」
「音楽が好きで色んなCDやレコードを揃えているけれども、ゆっくり聴いている時間がない。ひとりになれたらそれができるんだなあ」
そういう人たちでしたら、ひとりに「なれる」というのは幸せな体験でしょう。きっと、孤独という意識すら持たないことと思います。
これからの人生、他人の束縛から解放されて自由に暮らすと考えたとき「さぁ、何をやろうかな」とワクワクしてきたのなら、本物です。
毎日、浮き立つような気持ちで暮らせば、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌量も増え、前頭葉も活発に動きます。老化防止や老人性うつ病の予防にもなるのです。
ガマンは美徳という考えは捨てましょう。これからは、新しい体験を意識して増やし、ガマンや嫌なことは一切しない。これが、若さを保って豊かな晩年を過ごすコツです。