お互いに自室を持てば、ポルノサイトや雑誌も見れる

離婚するほどではないけれども、一緒にいるとお互いにイライラが募る。そういった場合は、物理的に離れることです。

可能であれば、家の中でひとりに一つ自室を持ちましょう。あらかじめ「自室で何をしようとお互いに干渉しない」、そう決めておきます。

妻の目を気にすることなくポルノサイトや雑誌を見ることもできます。好きな趣味に没頭するのもいいでしょう。

居室を離して夫婦の距離をとることでストレスが減り、前頭葉の働きもよくなります。

前頭葉は脳において感情をコントロールする部位なので、活発にさせておいたほうがいいのです。感情が希薄になってくると途端に老け込みます。

これまでは、家庭を持って子どもを育て、家族で暮らすというのが、平凡だけど幸せな人生と信じられてきました。でも、そういった考えはもう古いようです。

あえて結婚を望まない男女が増えている

今、日本の男性の生涯未婚率は28パーセント、女性は18パーセント(2020年統計)ですから、男性の4人にひとり以上は、一度も結婚しないということになります。

私は、生涯未婚率が上昇した理由の一つに、あえて結婚を望まない男女が増えているというのもあると思っています。つまり、ひとりで暮らして、ひとりの時間を楽しみ、ひとりで死んでいくという人生も幸福なのだと考える人が増えているからだと思うのです。

ラップトップを使用する高齢男性
写真=iStock.com/miya227
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「ひとりは寂しすぎる」「不幸な人生だ」と思う人は、結婚を続け、家族と暮らして死んでいくことが幸せなのですから、そのようにしたほうがいいでしょう。

でも、もし、ひとりで暮らすことを寂しいとは思わない。もっといえば、本当は、ひとりでいることに孤独感さえ持たない。

そう感じるのなら、周囲がどう思おうと本人が幸せだと感じるのなら、それが幸せなのだということを思い出して下さい。幸せは主観的なものなのです。