PER10倍以下の銘柄を買っていくのが基本

グレアムの安全域が2倍なのは、アメリカの国債の利回りを基準としているからです。たとえば、1971年のアメリカの5年もの国債の利回りは約6%でしたから、2倍というと12%の利回りを銘柄選びの基準とすることになります。

ところが、今の日本はすごく低金利で、単純に国債の利回りの2倍を適用することがいいとは思いません。これから金利が上がってくる可能性もあるはずです。とすると、1%を基準にして2倍という安全域は、私は少しも安全とは思いません。

私はその意味からも、10%以上の益回りものをみつけて、投資したいと考えています。

株式益回りが10%ということは、株価が1000円で1株あたり100円の利益を上げているということです。PERに直すと、1000円÷100円=10倍ということです。したがって、PER10以下のものをみつけて買うということになります。

【関連記事】
「どうした住商?」住友商事の純利益32%減に投資家界隈騒然…バフェットが評価"日本の五大商社"は買いか
「まもなく日米株式市場の大暴落がやってくる」世界的投資家ジム・ロジャーズが予測するそのXデーはいつか
日経平均の「最高値」を喜んではいけない…「資産1億円」を築いた元会社員が指摘する「資産を減らす人」のNG行為
「ここがダメなら日本経済も終わり」そんな銘柄を"ゴリラ握力"で掴め…年間240万円の配当を得る新NISA活用術
新NISAで「オルカン」「S&P500」だけを買うのはおすすめできない…リスク回避で組み込むべき投資先