PER10倍以下の銘柄を買っていくのが基本
グレアムの安全域が2倍なのは、アメリカの国債の利回りを基準としているからです。たとえば、1971年のアメリカの5年もの国債の利回りは約6%でしたから、2倍というと12%の利回りを銘柄選びの基準とすることになります。
ところが、今の日本はすごく低金利で、単純に国債の利回りの2倍を適用することがいいとは思いません。これから金利が上がってくる可能性もあるはずです。とすると、1%を基準にして2倍という安全域は、私は少しも安全とは思いません。
私はその意味からも、10%以上の益回りものをみつけて、投資したいと考えています。
株式益回りが10%ということは、株価が1000円で1株あたり100円の利益を上げているということです。PERに直すと、1000円÷100円=10倍ということです。したがって、PER10以下のものをみつけて買うということになります。