男女ともにお酒を飲む人の方が下戸より結婚しやすい

そして、私が最も興味深かったデータは、「『飲酒』と成婚しやすさ」だ。男女ともに飲まない人より飲む人の方が成婚しやすいという結果である。

この結果は、自分が若いころから常々不思議に感じていたことだったため、思わず「やっぱり???」と瞳孔全開で見てしまった。そもそも筆者は若い頃酒豪だったので、デートと言えば酒。っていうか酒を介在しないでどうやって恋愛が発展するのか教えてほしいとさえ思っていた。

おまけに、完全に私個人の“当社比”だが、周囲を見渡すと「結婚願望があったのに結婚しなかった女性」に下戸が多く、「結婚願望がなかったのに結婚した女性」に酒飲みが多いのだ。もちろん、お酒が苦手で幸せな結婚をしている人たちもいっぱいいるからこの件はどうかみつかないでほしい。あくまでも私という酒飲みの周囲限定のお話だからだ。その上でこのデータを推測すると、これはきっと「自己開示」の問題なのだろうなぁと思う。

酔って「自己開示」できると交際につながりやすいのでは

成婚白書によると、通常、恋愛結婚の場合はお付き合いから3、4年で結婚をしていくのだとか。ところが、IBJ会員は平均して初お見合いから4カ月で結婚を決めている。結婚相談所はたいてい3カ月以内に真剣交際と双方が決めるルールがあり、延長したとしても最長6カ月というのがほとんど。恋愛結婚が3、4年かけて見極めるところを3カ月以内のデートで将来の伴侶を決めるのだ。だから、このルール期間内に「いかに自己開示できるか」「自己開示してもらえるか」が鍵になる。

私に来る、結婚相談所に入会している女性からの一番多い相談は「お見合いした人がとても良い人ではあるが本当にこの人なのかイマイチわからない」「3カ月で決められない」という内容である。それゆえに貴重なデート日にお相手の情報を集めようと面接官や取調官口調になってしまう女性も枚挙にいとまがない。

また、仮交際中は、こちらが選んでいると同時に相手からも選ばれている訳だから当然緊張するし、余計なことは言わないようにしようと思うのは当然だ。でも結果、理性でがちがちだから素直な自分が出せないし、互いに心が交わせないということになる。そんな時にお酒は、良く知らない同士の距離を縮めたり、互いに自己開示を促したりする役割を果たしているのではないだろうか?