やるべきタスクを1週間単位で分割する

やるべき仕事がたくさんあると、どれから始めるか迷ってしまうことがあるよね。そんなときも、筋トレが解決のヒントをくれる。

筋トレには「分割法」という鍛え方がある。筋肉にもいろいろな部位があるから、それらの筋肉を日ごとに分割して鍛えていこうという手法だ。分割の仕方は人それぞれ。僕の場合はおおよそ週はじめに脚、中盤は胸・肩・腕、週末に背中と分割している。休みの直前か前日に、デッドリフトをするのが決まり。

これが終わったら飲みに行けるとワクワクした気持ちでデッドリフトをすると、高重量を持ち上げることができる。デッドリフトはメンタルと直結した種目なのだ。

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分割法は、たくさんの仕事をこなすのにも参考になるだろう。週の最初に重めの仕事を持ってきて、後半にかけて軽めの仕事をする。その反対も考えられる。重めの仕事と軽めの仕事を交互にこなすのがいい人もいるだろう。

やみくもに仕事を片づけるのではなく、1週間にやることを分割してスケジューリングすれば、仕事の効率化につながるはずだ。

その際は、何も予定を入れない空白の時間もつくっておいたほうがいい。突然緊急の仕事を振られるかもしれないし、予定が狂ったときに活用するための時間だ。

ぜひ、筋トレでも仕事でも、分割法を試してみてほしい。

1分だけやってみてダメならさっさと帰る

冒頭でモチベーションを上げるための方法を伝えた。けれど、どうしてもやる気が出ないときがあるのも事実だ。

どうしてもやる気が入らないとき、僕はまずカフェインをサプリや飲料で摂取して、体力の前借りをしてみる(ただし乱用は避ける)。それでもダメなときは、次のように対処している。

(1)ジムに行かない(義務感を感じたら行かない。やる気もないのに行っても逆効果)
(2)すぐ帰る(ジムに着いてもやる気が出なかったら、着替えもせずに帰る)
(3)1セットだけ本気を出す(ジムに行って、1セット1分間だけ頑張る。それでもやる気スイッチが入らなければ帰る)
(4)低重量・高回数トレーニングをする(いつもより低負荷で筋トレする。やる気スイッチが入らなければ帰る)

ざっとこんな感じ。とりあえず始めてみて、それでもやる気が生まれなければ、潔く帰ったほうがいいという話だ。

結局、仕事も同じだと思う。とりあえず仕事を始めてみて、いつもの調子が出ないなという日は、残業せずに早めに家に帰ってリフレッシュしたほうがいい。必ず翌日のパフォーマンスが上がる。

気が乗らないまま中途半端なパフォーマンスをしてしまったら、表現しきれないほどのイライラが襲ってくる。筋トレをして、モヤモヤした感情をリセットするのも有効だろう。

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