ジムの時間を確保しようとすることで生活にメリハリがつく

筋トレを始めると、間違いなく生活習慣が規則的になる。

不摂生や不規則な生活を送りがちな人は、まずは週3〜4回のジム通いを始めてみよう。平日でも土日でも、スケジュール帳の空き時間に「ジムの時間」を確保してほしい。

トレーニング時間は、着替えなどを含めても1時間あれば十分だ。ジムに通い始めれば、筋肉の超回復に必要な睡眠時間を確保するようになったり、タンパク質中心の食生活に変わったりと、おのずと健康的な生活を心がけるようになる。

ジムの時間を確保するために、時間を逆算して行動するのが習慣となり、仕事や生活にもメリハリがつくだろう。

ジムの月額は高くても1万円程度。それで通い放題だ。暴飲暴食をしたり、友達と遊び歩いたり、必要ないものを買ってしまったり、ゲームにムダな課金したりするお金があるなら、そのお金は絶対にジムに投資したほうがいい。

ジムに通うだけでムダな浪費を抑えられて、生活習慣が規則的になり、かつ筋肉が増えるのだから、一石三鳥だ。

フィットネスジムの椅子に置かれたドリンクとタオル
写真=iStock.com/golubovy
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僕自身、筋トレが日常習慣に組み込まれているから、規則正しい生活ができている。筋トレをしなくなったら、廃人のデブになっていたことは間違いない。

筋トレを特別な時間にするのではなく、毎日の歯磨きのように当たり前にする習慣にしていこう。そのためにも、まずは3週間、継続してみて!

仕事も筋トレも「だらだら長時間やるより短時間集中」

僕の筋トレの持論に、「筋肉はジムにいないときに成長する」「長時間トレーニングは非効率」というものがある。

1日3~4時間もだらだら筋トレするよりも、1~2時間前後に収めて集中して筋トレし、浮いた時間を食事や超回復の時間に充てたほうが、絶対に筋肉はデカくなる。

筋トレは筋繊維を刺激・破壊する行為だ。筋繊維が刺激・破壊されると、脳は「このままでは死んでしまう。もっと筋肉をつけろ!」と筋肉に指令を送る。その結果、破壊された筋繊維が回復することで筋肉はデカくなる。つまり筋トレとは、筋肉をデカくするためのスイッチにすぎないのである。

だから、僕は短期決戦型のトレーニングを勧めている。長時間のトレーニングは低負荷になりがちで、むしろ筋繊維への刺激が弱くなってしまい、筋肉がデカくならないばかりか、ストレスにより筋肉が小さくなる危険性すらある。

「高負荷のトレーニングを短時間集中で行う」のが筋肥大への近道なのだ。

この短時間集中の習慣は、仕事にも役立つ。だらだらと長時間労働をするより、短時間に集中して働いたほうが絶対に成果が上がる。長時間労働が常習化している人は、決めた退社時間までに絶対に仕事を終わらせるのだ。だらだらした行動を改善するには、「時間を決める」ことが何より効果的なのである。

残業続きでも、短時間で力を出し切れば筋肥大は加速するので心配不要です!