外部と触れ合う難しさ
山熊田は、山奥にあるにもかかわらず、いえ、だからこそ外の人を広く受け入れる雰囲気がある。男子学生の体験希望にも協力するし、私も村という家族の一員として受け入れてもらえた。
山熊田には調査をしたり、取材をしたりする人がよく訪ねてきます。実際に暮らして実感したことがあるんです。それは、山熊田には、研究者やジャーナリストの関心を引く伝統や風習が確かに息づいている。一方で、ここが生活の場でもあるということ。
自分たちが誇る伝統を知って欲しいと調査や取材を受け入れた。その結果、暮らしを乱され、何度も困惑してきました。私にも、山熊田の人たちの思いが、ようやく分かるようになってきた気がするんです。
(インタビュー・構成=プレジデントオンライン編集部)