「ホテルに行くのは時間の問題だったと思っています」

4回目に会ったとき、お酒を飲んだ勢いもあってホテルに誘われたというR奈さん。「はじめは私もプラトニックな関係を希望していたのですが、彼と会う回数を重ねていくうちにどんどん好きになっていくのが自分でもわかりました。彼から恋愛対象として見られることも素直にうれしかったんです。彼に会う日は身につける洋服だけでなく、下着にまで気をつかうようになっていたので、ホテルに行くのは時間の問題だったと思っています」。

R奈さんが最近、気になっているのは夫のことだという。「私の見た目がおしゃれに変化していることや、たまに夫から話しかけられても上の空だったりすることから、『おまえ、浮気していないか?』と疑ってくるようになったんです。もしも浮気がバレて彼と会えなくなったら、これから暮らしていくためのモチベーションが保てそうにありません。夫の存在は怖いけれど、今の私には彼と会えなくなるほうがもっとダメージが大きいんです」。

自宅でスマートフォンを見る女の子
写真=iStock.com/martin-dm
※写真はイメージです

「自分のパートナーが知ったらどう思うか」考えてほしい

既婚者向けマッチングアプリは、結婚している男女に特化したコミュニケーションツール。既婚者向けマッチングアプリを活用する理由は「パートナーとうまくいっていないから」「日常生活に刺激がほしいから」「プラトニックな関係で婚外恋愛を楽しみたいから」「気の合う異性の親しい人がほしいから」などさまざまだ。

ポイントは、利用者が必ずしもはじめから不倫を望んでいるわけではないという点だろう。アプリ上で出会う相手とは、友達以上ではあるがあくまでも不倫未満の関係で、夫婦の存在を超えるものではないということだ。そのあたりの微妙なボーダーラインを意識しつつ、自分の貞操感をコントロールできるなら、新たな出会いが楽しいものにもなるはず。一方、そこが崩壊した瞬間、ここに紹介したようなやっかいな事態が待っていることは間違いない。

既婚者向けマッチングアプリを利用する人に考えておいてほしいこともある。たとえば、今の自分のパートナーに露呈したときのことだ。「パートナーが既婚者向けマッチングアプリを通じて、自分以外の異性と楽しく会っている」という事実をつきつけられて、傷つかずにいられるかどうか。これまで築きあげてきた信頼関係が揺るがないかどうか。そこをクリアできないようなら、今の夫婦関係に火種を持ち込まないためにも利用を思いとどまったほうがいい。既婚者向けマッチングアプリが不倫の入り口となって後悔することだけは避けるべきだろう。

【関連記事】
「都内のタワマン暮らしを誇ってくる」40代妻が「片頭痛になる」とこぼす"義姉マウンティング"の壮絶さ
「食事が割り勘だった男性と2度目はない」そう断言する38歳女性に婚活のプロが授けた1つの視点
あまりのリスクに"まともな男性"は恋愛市場から去り問題男性が残る…「不同意性交罪」が引き起こす皮肉な現象
「妻の話を聞いていると必ずキレられる」という夫が根本的に勘違いしている"妻の本当の望み"
銀座ママが「LINEを交換しよう」と聞かれたときに必ず使う"スマートな断り文句"