エヌビディアの成長期待は高すぎるとの見方も
また、エヌビディアの成長期待は高すぎるとの見方もある。今後の業績を慎重に考える投資家もいる。半導体などの先端分野で、米国が中国への輸出規制を強化していることは米国のAI半導体関連銘柄のリスク要因にもなりかねない。
さらに、米国の金融政策のリスクを過小評価する主要投資家は多い。米国の物価は2%を上回る状況が続いている。個人消費の増勢もあり、理論的に利下げが必要とは考えづらい。OPECプラスの一部加盟国が自主減産の追加延長、あるいは拡大などを示唆すると、インフレ懸念は上昇し米国の金利が上昇する恐れもある。
金利の上昇は株価にマイナスに働く。11月の米国大統領選挙がどうなるかもわからない。ファビュラス4の一角で株価が調整し、米国をはじめ世界的に株価が調整気味に推移する懸念は徐々に高まると考えられる。