毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、3月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
山道で車のトラブルに遭うビジネスマン
写真=iStock.com/champpixs
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要約サービス「3月のビジネス書」ベスト20

第1位:『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜著、クロスメディア・パブリッシング)
第2位:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』(古屋星斗著、日本経済新聞出版)
第3位:『アドラー流 気にしないヒント』(岩井俊憲著、三笠書房)
第4位:『「伝える前」が9割』(浅田すぐる著、KADOKAWA)
第5位:『何でも言える職場はどっち?』(池本克之著、自由国民社)
第6位:『自分を変える話し方』(寺田有希著、クロスメディア・パブリッシング)
第7位:『すごい心理学』(内藤誼人著、総合法令出版)
第8位:『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください!』(ひろゆき著、サンマーク出版)
第9位:『続ける思考』(井上新八著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第10位:『思いつきって、どうしたら「自分の考え」になるの?』(深沢真太郎著、日本実業出版社)
第11位:『フラット・マネジメント』(電通若者研究部 ワカモン著、エムディエヌコーポレーション)
第12位:『話していると楽しい人 しんどい人』(野口敏著、三笠書房)
第13位:『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』[山口貴大(ライオン兄さん)著、KADOKAWA]
第14位:『コミュニケーションの教科書』(渡部建著、きずな出版)
第15位:『「暗記する」戦略思考』(高松智史著、かんき出版)
第16位:『スラムダンク勝利学』(辻秀一著、集英社インターナショナル)
第17位:『眠れないほどおもしろい 紫式部日記』(板野博行著、三笠書房)
第18位:『ボクと、正義と、アンパンマン』(やなせたかし著、PHP研究所)
第19位:『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳著、PHP研究所)
第20位:『1フレーズ経営学』(三谷宏治著、SBクリエイティブ)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年3月の閲覧数ランキング

会社の「ムダ」100個に解決策を教えてくれる

今月の第1位は『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』でした。

元山文菜『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(クロスメディア・パブリッシング)
元山文菜『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(クロスメディア・パブリッシング)

会社の「ムダ」を100個挙げ、それらを「業務のムダ」「管理のムダ」「共有のムダ」「処理のムダ」「コミュニケーションのムダ」「会議のムダ」「組織のムダ」に分類したうえで、一つひとつの解決策を教えてくれる一冊です。

ムダの一例として紹介したいのが「きまぐれ上司のご機嫌取り」。思いつきで質問やアドバイスをしてくる上司への対応にかかる時間は、ムダ以外の何物でもありません。

そんなムダの解決策として、5つのポイントを意識した「戦略的な説明」が挙げられています。

(1)相手の「既知の情報」と「未知の情報」を推し量り、前提をすり合わせる
(2)説明する範囲を見せる
(3)たとえ話を使って相手の理解を助ける
(4)相手の理解具合を意識しつつ、適切なスピードで話す
(5)相手が理解できるよう、情報量を調整する

これら5つのポイントを押さえて説明すれば、上司とのムダなコミュニケーションを大きく減らすことができるでしょう。結果として、仕事が効率化するだけでなく、気持ちよく働けるようになるはずです。

本書の著者である元山文菜さんは「だれもが一生懸命働く現代、役目を終えたのに職場に取り残され、今も私たちを苦しめているムダ作業。本書がそれらに気づき手放すキッカケになればと思います」と語っています。ムダを手放し、業務を効率化する第一歩として、ぜひ読んでみてください。