「今から私が言う数字を書け。3000万円。これがおまえの退職金だ。おまえは退職だ。今すぐ辞めなくてもよいが、辞めなければ窓際に追い出す――」

ある大手メーカーの開発部門で部下のいない課長職待遇だった青木裕司さん(仮名、57歳)は、3年前に上司から解雇を通告されたときの言葉を今でもよく覚えている。