面接会場には何分前に到着するのが理想的なのか。ヘッドハンターの半沢健さんの書籍『無敵の内定戦術』(発売:講談社、発行:日刊現代)より、採用面接の必勝戦略について紹介する――。

相手の立場に立って配慮することが重要

個々の候補者にとっては「この1回」であっても、人事担当や面接官には何百回、何千回と繰り返されているのです。

中でも「候補者が来る、ドアをノックし、迎え入れる」というのは、そうした方たちにとって日々繰り返し行っているルーティン中のルーティンです。

それだけに、個々人の違いには特に敏感になっており、面接会場への到着から入室への流れはあらかじめ「相手の立場」に立って配慮しないと、思わぬマイナス評価を受けることになりかねません。

そこで、会場への到着→受付のタイミング、様々なご意見があると思いますが、これはずばり、開始の「7分前」が正解だと考えています。

それより早くても、遅くてもいけません。

遅刻などは論外として、開始時間ジャストに会場到着でも、受付をし、入室する頃にはゆうに4~5分を過ぎてしまうでしょう。

定刻通りだと100点の印象にはならない

この時間は、皆さんにとっての時間的ハンデになるだけでなく、迎える担当者の方々の貴重な時間を“待つ”ことで空費させることにほかなりません。

その場の面接官の立場に立って考えれば、オンタイムで面接開始が当然のこと。

2~3分前になっても受付から連絡がないと、「あれ、まだ来ないの?」という不安な気持ちになるのは、容易に想像がつくはずです。

少しでもそうした気持ちを抱かせたまま、面接において一番重要な冒頭へ入っていくのは、この上もないアゲンストだということはおわかりになるでしょう。

ならば、5分前ではどうか? 普通に考えれば、それでいいようにも思いますが、到着→受付ののち定刻通りにドアをノックするというのは、待つ側としてはやはり100点の印象にはなりません。

11時55分をさす時計
写真=iStock.com/deepblue4you
「定刻の5分前」では100点とはいえない(※写真はイメージです)