早すぎても印象が悪い

面接官の立場に立てば、オンタイムで面接自体がスタートするのが当たり前であり、そのためには2分前にノックをし、入室後に名前を言い、あいさつをして椅子にかけ、目を見合わせて、ジャスト! という流れをつくる必要があります。

だからこその「7分前」であり、それで初めて完璧な印象とともに、自分自身も落ち着いた気持ちでスムーズに冒頭へ進めるのです。

では、いっそ15分前に会場へ到着するというのはどうでしょう?

残念ながら、やはり×。

それでは、受付からの連絡に「え? もう来たの?」ということになってしまい、他の面接の予定もびっしりで多忙な担当者の方々を無用に“せかす”結果となります。

建物周辺で時間をつぶす

遅刻やジャストの到着よりはましだとしても、印象がマイナスになるのは避けられません。

正しいのは、会場のある建物周辺に30分~15分前には着き、周辺の公園のベンチなどで落ち着いた気持ちで待機をし、ぴったり「7分前」に到着→受付をするという流れです。

喫茶店でラップトップを開いてコードを書くプログラマー
写真=iStock.com/mapo
建物周辺で時間をつぶす(※写真はイメージです)

そのためにはもちろん、万が一の交通トラブルも考えに入れたタイミングで出発する必要がありますし、駅から会場のある建物への時間も十分な余裕を見ておくべきでしょう。

今はスマホのマップで目的地への時間が簡単に計れますが、いざという時ほど道に迷うことは多いもの。

できれば、事前に下見をして時間も計っておくとベストです。

特に、都心のオフィス街の場合は1ブロックが想像以上に広いため、あわてて走らなければならないことなどないように――建物に入っても、そこからエレベーターなどで会場まで時には数分かかるという点も見越したうえでの、ジャスト「7分前」なのです。

繰り返しになりますが、相手の立場に立てば「待つ」ことも「せかされる」ことも気持ちのいいものではありません。

私自身、キャンディデイト様とお会いする際は、約束の時間に対してどのタイミングで来られるかをチェックし、それをもとに時間の感覚をアドバイスしています。

「7分前」というルールの大切さを、皆さんにはわかっていただけましたでしょうか?