身体を洗うときは、タオルは使わずに手でやさしく

⑤風呂でのアカスリ

人間の身体は入浴を前提に考えられていません。ここ100年くらいで入浴が根付いてきただけのことです。

お風呂に入るというのは、身体を石鹸で洗う、入浴などで外的なバリアを保護しているモノをはがし落とす恐れがあります。そして、より乾燥、かゆみがひどくなっていくのです。

最良のボディケアは、「自分自身の角質層を使う」ことです。入浴や石鹸で自分の悪質層を落としてしまわないことが大事です。

もちろん清潔感は大事です。ただし清潔を手に入れるのと引き換えに、角質層を剝ぎ落としています。何もお風呂に入るなとは言いません。私も入っています。

お風呂に入る時に気をつけることは、不用意に身体をこすらないことです。身体を洗う時もタオルではなく、手で行うことをお勧めします。

北條元治『40代の壁を乗り越える美容トレ 「肌の再生医療の専門家」が忖度なしで教える最高のエイジングケア』(KADOKAWA)
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もちろん、風呂でのアカスリなどもおすすめできません。汗をかいたり、不快な状態はあるでしょうから、お風呂には入り、入浴した後には必ずボディケアをすることが大事です。

その時も自分自身に合った心地のいいボディクリームや化粧水を使うのが最善です。

私の場合は、夏はキュレルのディープモイスチャースプレー、冬は乾燥がひどいのでウレパールを使うこともあります。人はいつしか入浴が習慣になったから、そのぶんトラブルも起こるのは当然なのです。

そういう本質を理解したうえで、自分のボディケアを見つければいいと思います。

美容は「60点」を目指したほうがうまくいく

私は常に美容を考えて100点満点の生活を心がけるよりも「60点でいい」みたいなマインドが良いのかなと思っています。結局、がんじがらめで生きるより好きなことをしながら見直すことが健康としてもいいんです。

「がんばらなきゃ」というマインドでいると、シャンプーをしすぎたり、肌トラブルも招きがちです。

本質的には「人生を充実して生きる」ことが大事なのであって、そのための一つの要素が、年齢よりも若く見えることやきれいであることだと思います。

美容は「人生を楽しく生きる」目的を達成するための手段にすぎないと覚えていただいて損はないです。

その1つの手段を達成するために参考にしていただければ幸いです。

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