「給料がいいから応募した」はOKなのか

じゃあ、本音ベースで「給料がいいからこの会社に入りたいと思っています」と言っても問題ないのか、と思うかもしれませんが、それは少し解釈が違います。

カルペ・ディエム『東大就活』(星海社新書)
東大カルペ・ディエム『東大就活』(星海社新書)

もちろん「仕事は大変だと聞いていますが、でもその分給料がいいと伺っています。であれば、どんなにやりがいがない仕事でも、大変な仕事でも、自分は頑張りたいです。どうか御社に入れてください!」と言って通る企業も一定数存在するかもしれませんが、それであれば、社会的に見れば「社員」になる必要ってそんなにないんですよね。割のいい業務委託の仕事をずっと受け続ければいい、という話になってしまいます。

会社がその人を「社員」として迎えるのは、会社がその社員を「育てる」ということを考えているからです。今の時点でスキルがない人を採用するリスクを取ってまで会社が採用をするのは、その人が成長し、成長した先で一緒の目的を追うことができるからだと言えます。

会社も、そしてその会社に所属する社員も、就活生と一緒に目的を追いたいから、ゼロから育てるコストをかけてでも共に働きたいと思っているのです。

ですから、やっぱりお金以外のモチベーションで主体性を発揮できると考えられる部分があなたにあると思えるかどうかが、採用する側からすると重要になってきます。

ということで、シンプルに言ってしまえば、就活で成功できるのは、こういう人物だと言えます。

「自分のために」その会社で働くことができる人

「自分の目標」と「会社の目標」が一致していて、会社のために主体的に行動できる人

逆に、その反対の「自分の目標」と「会社の目標」が一致しているかが不明瞭、または一致していないと解釈されてしまう人は、就活でうまくいかない人です。

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