販売から規制をかけなくては減らせない

さて、車道も坂道も猛スピードで走る違法モペッドだが、今回の閣議決定で減るだろうか。

ナンバープレートを付けず坂道を楽々走る違法モペッド
筆者撮影
ナンバープレートを付けず坂道を楽々走る違法モペッド

私としては、呼びかけるだけでは「へー」でおしまい、捕まっても「知らんかった」で終わりだと思う。これを機に販売側に網をかけるしかないだろう。

話は簡単で「原チャリと同様」にすればいい。ネットであれ、路面店であれ「ナンバーを取って、登録代理までやらないと売っちゃダメ」とする。

普通の路面店ではそれをしないと「乗って帰ることができない」ので必ずそれをする。軽トラなどで届ける場合だって同じだ。

ここの部分をきちんと管理すれば、現在の電ジャラス蔓延に一応のブレーキはかかるだろうとは思う。とりあえず「自転車でしょ、ウェーイ」とか言って歩道を爆走している連中はこれ以上増えなくなるだろう。だから今回の閣議決定に意味がないとは言わない。

だが、問題はすでに売られたモペッドのことだ。

「すでに乗っているヤカラ」をどうするか

すでにばらまかれた電ジャラス自転車は全国に何万台あるのだろう。私など東京の中心部を毎日自転車で移動していると、無法の電ジャラスを1日50台は見るような気がするのだが。

三宅坂で見かけた違法モペッド
筆者撮影
三宅坂で見かけた違法モペッド。これもナンバープレートが付いていない

あの連中が、今からナンバー登録して、税金払って、自賠責保険払って、保安部品(ミラーやウィンカーなど)つけて、オートバイ用のヘルメットかぶって、車道左側を原付として乗るだろうか。

そこを期待するのはほぼ無理だろう。もしもそれをやるというなら、最初から原付を買っているだろうから。