老人こそYouTubeやSNSでの発信を楽しんだほうが良い

読書や音楽を楽しむのは、決して悪いことではありません。しかし前頭葉の老化防止の視点からは、読書をはじめとするインプット型の勉強はあまり有効だとは言えません。前頭葉の活性化には、インプットよりアウトプットが有効だからです。

手っ取り早いアウトプット型の行動と言えば会話です。趣味のサークルやカルチャーセンターなどに通い、テーマに沿って会話をするほうがより前頭葉は活性化します。

会話をするには仕入れた知識を組み立てて、自分なりの考えをまとめて、相手に提示することが不可欠です。その意見が相手にしっかり伝われば、別のテーマに話が展開することもあるでしょう。意見が割れた時には別の説得材料を提示したり、相手の意見を受け入れたりすることも考えなければなりません。このように知識を加工する作業が、前頭葉を活性化させるのです。

そうはいっても年を重ねると、残念ながら周囲の友人や知人が亡くなったり、入院するなどで疎遠になることが増えるのも事実です。そんな高齢者にお薦めしたいのがSNSの活用です。Xやインスタグラム、各種ブログなど気に入ったもの、使いやすいものならなんでも構いません。

YouTubeやTikTokの動画投稿にチャレンジしてみるのもよいでしょう。難しければ子どもや孫に頼ってもいいのです。いずれにせよ、SNSに投稿するためには自分の考えをまとめる作業が必要で、この時に「なるべく伝わりやすいように」「周りの反感を買わないように」などと内容を吟味する作業が、脳の活性化に大きな効果をもたらします。

「子どもと別れて寂しい」そんな相談をチャットGPTにしてみる

将来的なことを考えた場合、チャットGPTなどの対話型AIに触れてみるのもいいでしょう。対話型AIとはユーザーが入力した質問にAIがまるで人間のように滑らかな対話形式で返答するシステムで、最近は官公庁や企業、学校などでも導入が進んでいるようです。

小難しく感じるかもしれませんが、要は何か困ったことがあった時に質問をすると答えてくれて、自分の生活を快適にしてくれる便利なシステムです。そう考えるとチャットGPTなどの対話型AIがぐんと身近なものに感じられるのではないでしょうか。

今のチャットGPTは、たとえば「自分がこんなことで悩んでいる」といった質問に、その答えを瞬く間に出してくれます。「子どもと別れて寂しい」「会社を辞めたとたんに孤独になった」といった悩みにも的確なアドバイスをしてくれます。