話が上手い人にはどんな特徴があるか。経営コンサルタントの今井孝さんは「自分の“キャラ設定”を適切に理解している人は話が上手い場合が多い。上手く話そうと思わずに、自分の立ち位置を理解できれば焦ることなく発言できる。その代表例が大阪のおばちゃんだ」という――。(第1回)
※本稿は、今井孝『誰でもできるのに9割の人が気付いていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
なぜ大阪のおばちゃんは海外でも動じないのか
本稿では「どうしたらうまく話せるのか」ということについて解説していきます。まず、話し方で重要なポイントを最初に書きます。
「今の自分」を受け入れられていると、話し方にコンプレックスを感じることはない。
これが本質です。口べたでも、初めての場所でも、格上の相手にも、動じることがないのです。これを説明するために、ちょっと極端な例で説明させてください。その例というのが、「大阪のおばちゃん」です。
私は大阪出身なのですが、いわゆる「大阪のおばちゃん」と呼ばれる人たちには言葉の壁なんて存在しません。日本中どこでも大阪弁だし、海外でも身振り手振りと大阪弁と、ちょっぴりの現地の言葉だけで乗り切ってしまいます。ホテルでも、観光地でも、高級ブランド店でも、屋台でも、自分の言いたいことを伝えて要求を通します。
英語が話せない多くの人は海外でうろたえるのに対し、大阪のおばちゃんたちは動じることがないのです。これはいったい何の違いでしょうか?