自分の欲求を通すことばかり考えてはいけない

では、お互いの欲求がバッティングしたときにどうすべきか?

そんなとき、自分の欲求を通すことばかり考えて、相手の「自分の欲求についても認めてもらいたい」という願望・気持ちに耳を貸さなかった場合、どうなるでしょう?

相手としては自らの願望や欲求をあなたに否定されているわけです。もしかしたら、自分の欲求はあきらめて、あなたの要求を受け入れてくれる人もいるかもしれません。

でも、自分の欲求をまったく無視するような相手と今後も一緒にいようと思ったり、これからもつき合いを続けていこうと思うでしょうか?

おそらく、あなたとの良好な関係の維持は望まないはずです。それは非常にもったいないことだと思いませんか? 人間関係の輪が1つ消えてしまいますから。

指でバツ印を作るビジネスパーソン
写真=iStock.com/takasuu
自分の欲求を通すことばかり考えてはいけない(※写真はイメージです)

相手の願望を満たす

ここまで、ちょっとおカタい説明になってしまったかもしれません。

ですが、相手のことをしっかりと認め、その願望に寄り添い、満たしてあげることを前提に交渉をしていくことが、気弱さん・口下手さんの交渉の基本です。

それができれば、相手も自分の願望・欲求を満たしてくれたあなたの願望に寄り添い、満たしてくれるような交渉をしてくれるでしょう。