大沢たかおが悪いだけではない

4位の大沢たかおは、もらい事故。久々の連ドラ主演なのに、初回から激痛。大沢の力が足りないのではない。役と設定がそもそもひどい「役不足」のほうである。

料理の蘊蓄うんちく滔々とうとうと語り、厨房ちゅうぼうでの追いかけっこになぜか反応して(そこからして疑問)デミグラスソースを台無しにしちゃう馬鹿さ加減。デミグラスソース同様、目も当てられない初回。次に出る作品でぜひ挽回を。

3位の前田敦子だが、春頃に出演作が集中。「ウツボラ」(WOWOW)では謎の双子で作家を惑わすという設定だが、漫画原作の印象とは異なり、根本的にミステリアスの欠如が気になった。

最大の失敗は「育休刑事」で演じた主人公の姉。数十年前の浅野温子のようで、やりすぎ・かきまわしすぎ。もちろん物語のフックになるのだが、法医学者には到底見えない悲劇。力不足の一言。

ただし、挽回枠もある。「かしましめし」(テレ東)ではアラサー男女3人組で、人間関係の憂き目を抱えて一時避難中という役。「彼女たちの犯罪」(日テレ)では浮気三昧なお坊ちゃん医師の妻役。この2作はよかったので挽回のはずが、そもそもの点数が高すぎたのでワースト入り。

時空にゆがみを生じさせる元アイドルの演技

2位の西野七瀬だが、ここ5~6年で主演作も多数、大活躍なのだが、いつも不思議に思う。登場すると周囲との技量の差で時空にゆがみが生じる。演技力ではなく破壊力抜群。特に、映画「孤狼の血LEVEL2」での破壊力は凄まじかった。

今年のドラマでは、「いちげき」(NHK)で遊女役や「Dr.チョコレート」(日テレ)で新聞記者役などをこなしていたが、とどまることをしらない破壊力。

クラッシャーでもオファーがひっきりなしということは、性格がよくて人間的に魅力があるのだろう、と思うことにしている。

余談だが、この1~2年で、乃木坂46(卒業生含む)のドラマ進出が激しい。顔と名前が一致するのは、深川麻衣、若月佑美、伊藤万理華、生田絵梨花、白石麻衣、山下美月、齋藤飛鳥、久保史緒里、堀未央奈、生駒里奈、樋口日奈……ただ演技力の格差は激しい。うまいと思うのは4人だけ。