ストップウォッチで「本気の時間」を計る

「勉強しているのに成績が上がらない!」のはなぜか?

答えは簡単です。単純に勉強に身が入っていない場合が多いのです。

僕もそうでした。

ちょっとよそ見したり、遊んだり、別のことを考えたり。本当の意味での勉強時間が少ないから成績が上がらないのです。

つまり、勉強時間自体に目を向けること自体、あまり意味がないですし、勉強の効果を上げることにはならないのです。

では、本当の意味での勉強時間を増やすにはどうしたらいいか?

オススメなのは、ストップウォッチを使った勉強です。

ストップウォッチを用意して、「自分の本気になって努力した時間」だけを計ります。

ちょっと余談ですが、このように、周りについているムダなものをすべて落とした中身のことを「正味しょうみ」と言います。

『デジタル大辞泉』(小学館)で意味を調べると、

「余分なものを取り除いた、物の本当の中身。」

とあります。

つまり、勉強時間で大切なのは「正味」です。

「正味」の時間が長ければ長いほど、成績が上がる勉強と言えるわけです。

正味の時間を計るために、ストップウォッチを使います。

・勉強に集中している時間はストップウォッチを進める
・ちょっとスマホを見る時間には止める
・机の前だけではなく、行き帰りの電車の中でも集中していたら進める
・でも友達に話しかけられたら止める

こうやって、「自分の本気になって努力した時間」だけを抽出してみましょう。

怠惰な学生
写真=iStock.com/Pheelings Media
※写真はイメージです

「勉強したつもり」になっている人は多い

ストップウォッチは、自分の本当の努力を可視化してくれます。

「ちゃんと本気になっていると自分が感じた時間だけを計ってみる」というルールを決めます。すると、こんなことに気づくことができます。

・ぜんぜん時間が稼げない
・ちゃんと身が入った勉強をしていない

僕もストップウォッチで計らないで勉強していたときは、「毎日3時間くらい勉強しているかな?」と思っていました。

実際測ってみたら「なんと⁉ 1時間も勉強していないじゃん!」となりました。

多くの人は、「勉強しているつもり」になっていることが多いです。でも実際は、ぜんぜん勉強に集中できていないことが多いのです。

だからこそ、自分の「本当の」勉強時間を計ってみましょう。

そして、その勉強時間のほうを増やす訓練をしてみましょう。

その時間が長ければ、必ず成績も上がるはずです!