事務に未来はない

以前私は、「医療事務」という資格は有望と伝えていた時期もありました。医療機関の経理は、保険の点数計算などがややこしくて、専門知識が必要だったからです。ところが、これがAI化により、かなり自動でできるようになっています。医療事務といっても、受付業務などのところは残っていくかもしれませんが、それもロボットでかまわないでしょう。

反論を覚悟して言いますが、とにかく、事務というのは未来のない仕事の筆頭です。早く事務から脱するように。そこだけは肝に銘じてください。できるだけ専門業務に就いてほしいものです。

では具体的にどんな仕事に就けば将来にわたって食べていけるのでしょうか?

AIも心を有することができる日が来るかもしれませんが、それは10年、20年ではまだ実現しないと思われます。相手の気持ちを汲むというのは人にしかできない分野です。

女性こそ営業に向いている

営業というと、女性が一番嫌う分野の仕事ですが、なぜなのでしょうか? それはおそらく、

外回り
ノルマがある

というきつい仕事のように思えるからでしょう。

ドブ板営業という言葉をご存じですか? ドブ板営業とは、ある地域の会社を端から一軒一軒すべてピンポンしてあいさつし、商品を売り込んで回っていくというようなアポなし営業のことです。これを新入社員の度胸試しや訓練のようにやる場合もありました。前時代的で新入社員が辞めてしまうので、そんな非効率なことはやめてほしいものです。

それがコロナ禍になり、営業のスタイルはかなり変わったと言えます。非接触が求められ、オンライン営業が増えました。そうなるとアポなしということはないし、対面の様々なリスクも減り、女性の営業にとってのネックになっていた外回りが少なくなりました。営業もある程度オンラインで内勤化しています。

私は営業というのは、本来は女性に向いている仕事ではないかと思っています。なぜなら女性は話し好きで聴き上手な人が多いですし、親切で、いわゆる「おせっかい」が好きな人が多い気がしますので。