感情と上手に付き合えるようになる
さみしいからという理由だけで安易に人とのつながりを求めると、悪意のある人に騙されたり、裏切られたり、大きなトラブルに巻き込まれたりするなど、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
そんなとき、自分の感情をできるだけ客観的に見つめ、「さみしいときは思考が停止しやすいものだ。こういうときこそ、妙に優しくしてくれる人には注意が必要だ」ということを知識として知っておくことができれば、自分で自分を守ることにつながるでしょう。
さみしいという感情の扱い方を知ることは、自分を知ることでもあります。そして、自分を取り巻く社会のありようを正しく見つめることにもつながっていきます。
さみしいのはわたしだけなのだろうか?
このさみしいという感情は、本当に悪いものなのだろうか?
自分はなにと比べてさみしいと思っているのだろうか?
そもそも、さみしい人はみじめなのだろうか?
このように、より視野を広げて思考することで、様々な思い込みや、バイアスに気づくことができるかもしれません。この感情をなくすことはできませんが、さみしいという感情の見方を変えることは誰にでもできるはずです。さみしさには機能があり、むしろ有用な本能であると理解するだけでも扱いやすくなるでしょう。
さみしさの解像度を上げれば、よりよい人生になる
さみしさをただ感じるだけでなく、もう少し解像度を上げて見つめ、考察することで、「なにをすればいいのか」「どうすれば気持ちが楽になるのか」に気づくこともあります。
自分にとって本当に必要なものや、逆に不要だったものを見つけられるかもしれません。また、「みんな一緒なんだな。あの人もわたしと同じようなさみしさを感じているのかもしれない」と、他人に思いをはせることができるかもしれません。