50代女性の母親は、信仰する山岳宗教にお布施を続け、父親はギャンブルや酒にお金を大量に費やした。家計は火の車となり、多額の負債を負う羽目に。大学卒業後に金融関係の会社で働き始めた女性は両親から“経済的支援”を求められる――。

【前編はこちら

依存症の両親

祖母の死から2年後、25歳になった小栗さんは、大学の友人の紹介で出会ったメーカー勤務の2歳年上の男性と交際を開始。母親との関係に辟易していた小栗さんは1年後、家を出たい一心で結婚を決め、結婚後は夫の仕事の関係で、両親が住む九州の実家から遠く離れた東北地方に移った。

祖母の死後、父親は高速道路の料金所で働き始め、母親は止める祖母がいなくなったためか、掃除のパートに出るようになっていた。

小栗さんは社会人になって以降、結婚して家を出るまで両親が求める額を家に入れていた。

しかしそれは結婚後に家を出てからも続いた。毎月のように両親から金銭の要求があり、月に2〜3万振込続けていた。時には父親から「母さんには内緒にしてくれ」と前置きをして、10万円ほど要求されることもあった。

封筒に入った1万円札10枚
写真=iStock.com/FotoFabbrica
※写真はイメージです

それでも足りなかったのだろう。小栗さんが結婚して家を出た後、両親は、実家から車で30分ほどのところに住んでいた兄にも金の無心をするようになっていた。