今後もジャニーズ事務所は変わらない

ジュリー氏は叔父のジャニー喜多川による少年たちへの性加害を、噂では聞いていたが、知らなかったとして、「(タレントが)並々ならぬ努力をして、ファンが認めて、応援してくれて、その地位につく。断言はできないが、(性加害があったから)センターに立った、デビューできたとかではなく、努力をしないで地位はつかめなかったと思う」(朝日新聞デジタル 9月7日16:28)と述べるにとどまった。

ジャニーズという名称を変更しないことに、質問者から、なぜ多くの少年を虐待した人間の名前を残すのか、ヒットラー株式会社というものはないではないかといわれたが、「一丸となって払拭していく」と答えるだけだった。

だが、ジュリー氏が初めて会見に出て謝罪したことや、辞任することを自らの口で話したことで、会見はジャニーズ側がリードする形になった。

記者たちの勉強不足、突っ込み不足もあり、ジャニーズ事務所側が無制限、質問にすべて答えるという態度もあったのだろう、この会見はジャニーズ側にプラスに働いたと思う。

だが、会見を聞いている限り、ジャニーズ事務所そのものは何もまったく変わらない。そう思わざるを得ない。

幹部タレントに東山新社長のサポートを頼んでいた

週刊文春(9月14日号)は、8月下旬にジュリー社長が東山、木村拓哉たちと「院政謀議」をしていたと報じている。

「この食事会に出席したのは、新社長の東山に加え、元V6の井ノ原快彦(47)、TOKIOの国分太一(49)、計四人の幹部タレント。なかでも意外だったのは木村が呼ばれたこと。普段、木村は、その三人とほとんど接点を持っていません」(ジャニーズ事務所関係者)

ジュリー氏の知人がこの会合をこう解説する。

「井ノ原はジャニーズJr.の発掘と育成を行う子会社、ジャニーズアイランドの社長。国分はジュリーさんが最初に手掛けたグループのTOKIOのメンバーです。ジュリーさんは以前から井ノ原にジュニアの相談役、国分にデビュー組の相談役という役回りをさせようという考えでした」

ジュリー氏は、SMAPが解散しても唯一事務所に残ってくれたキムタクのことを真から感謝しているというから、いち早く新体制になるということを伝えたかったのではないかといわれているようだ。

この会合は、ジュリー氏が4人に協力を求めた“決起集会”で、ジャニーズの長男である東山を社長にすることをみんなに認めさせ、人望のない東山を井ノ原と国分にサポートしてくれるよう頼んだという。